上五島のお勧め観光スポット

新上五島町は、遣唐使、倭寇、キリシタン等幾多の歴史、文化遺産も多く残っています。
澄み切った青い海と白い砂浜が点在し、木々の緑にも恵まれ、豊かな自然環境との調和を楽しむことができます。 国指定重要文化財に指定されている「頭ヶ島教会」、「青砂ヶ浦教会」をはじめとする29の教会や日本一の大きさを誇る国指定天然記念物「アコウ樹」などが人気です。

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江戸時代には、幕府からの厳しい弾圧によって信仰を隠さなければならなかったキリスト教徒が、新たな生活の場として移住した地域の1つでもあります。
2018(平成30)年6月には、バーレーンで開催の第42回世界遺産委員会において、 新上五島町の構成資産「頭ヶ島の集落」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 が世界文化遺産に登録決定しました。世界文化遺産の地「新上五島町」へ、ぜひ観光や海水浴にお出かけください。
観光・海水浴・ビジネスの拠点には、有川港から徒歩5分・食事が自慢の民宿:和風ペンション「し喜」が大変便利。ぜひご利用ください。

有川港ターミナル

1.有川港

五島列島・新上五島町の北の玄関口「有川港」。長崎港や佐世保港との間にフェリーや高速船が就航し、上五島地区の人流・物流機能の拠点として重要な港です。
「株式会社長崎五島うどん」は有明港のすぐ隣にあります。有明港から各港へのアクセスは、「アクセス」ページをご覧ください。
近年、世界遺産登録の影響もあり、外国人観光客が増加し、多言語表記案内板の需要が高まっております。有川港、奈良尾港ターミナルの案内板が4ヶ国語(日本語、英語、中国語、韓国語)表記したものにリニューアルしました。

鯨賓館ミュージアム
【写真提供:(一社)長崎県観光連盟】

2.鯨賓館ミュージアム

有川港多目的ホールには、鯨賓館ミュージアム・ホールが併設しており上五島「有川」の捕鯨の歴史を今に伝える鯨の資料館となっています。水産庁の未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選のひとつ「有川捕鯨関連文化遺産」としても知られる、新上五島町の捕鯨史等が紹介されています。ミンク鯨の骨格標本や実物大模型の展示のほか、江戸時代から近代に至る鯨業の歴史などを、パネルや映像で紹介しています。

3.頭ヶ島教会

2001年に国の重要文化財に指定。
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」にある天主堂。全国的にも珍しい石造りの教会です。地元出身の教会建築の先駆者、鉄川与助が設計施工。島内で切り出した石を丹念に積み上げた外観は重厚感にあふれていて、堂内は天井や壁面などに花柄の装飾が施され華やいだ雰囲気に満ちています。
新上五島町には29もの教会が現存し、今もすべて信者たちの祈りの場として大切に守られています。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産:上五島の頭が島集落の詳細を見る
世界文化遺産「頭が島集落」

祈りの龍馬像

4.龍馬ゆかりの広場

ワイル・ウエフ号が遭難した潮合崎に向かって、亡くなった仲間への鎮魂の思いを込めて合掌した坂本龍馬像があります。ワイル・ウエフ号は、坂本龍馬が長崎のグラバーから購入した練習船で、潮合崎で大暴風雨にあって遭難しました。
遭難の知らせを聞いた龍馬は寺田谷事件で受けた傷を鹿児島で療養中でしたが、この上五島に駆け付けて慰霊碑建立を依頼したと言われています。

ハマンナからライオン島を望む

5.黒崎園地とハマンナ

有川から頭ケ島へ向かう途中に突き出た岬に広場・休憩所・駐車場が設けてあります。遊歩道を登りきった先には展望台があり、青い海と空、大小の島々が織りなす色彩豊かな抜群の景観を望むことができます。また冬の夜には幻想的な漁火の姿も見られます。
黒崎園地を通り過ぎ1kmほど先の小道の奥には通称「ハマンナ」と呼ばれる砂浜があり、晴れた日の干潮時には白い砂浜と澄んだ海が非常に美しい穴場スポット。目の前に見える島は源五郎島で、その形から「ライオン島」とも呼ばれています。

五島灘酒造

6.五島灘酒造

2007(平成19)年に創業した、五島列島初の焼酎蔵元。上五島産のさつま芋にこだわり、伝統的な品種を復活させる試みも行っています。自社および契約農家で栽培した芋のみを使い、丁寧に焼酎を製造します。
さつま芋を蒸した時のほっこり感やおちついた優しい香りを表現しており、男女問わずに楽しめる味わいを生み出します。

【工場見学・お問合せ】
TEL:0959-42-0002

海童神社
【写真提供:(一社)長崎県観光連盟】

7.海童神社

海童神社(かいどうじんじゃ)は、鯨の顎骨を使用した鳥居があることで有名。
「十七日祭り」は、3年続けて決まった日に海で溺れ死ぬ者があり、神社の信託により石祠を建てて祭り、即席の「にわか芝居」などを奉納したのがはじまり。今では、7月の第4日曜日に町内会から寸劇や踊りを賑やかに披露する習慣になっています。

鯛ノ浦教会:ルルドのマリア像
【写真提供:(一社)長崎県観光連盟】

8.旧鯛ノ浦教会

上五島における布教の中心として1881(明治14)に設立されました。現在図書館として利用されている旧聖堂は1903(明治36)に完成した木造瓦葺きの建物の正面に、戦後すぐレンガ造りの鐘楼腰が増設されたものです。鐘楼外壁には被爆した浦上天主堂のレンガも使われています。旧鯛ノ浦教会堂のそばにはルルドがあります。1963(昭和38)年、地元出身の彫刻家(中田秀和氏)が制作したマリア像を寄贈し、信徒たちの労働奉仕によってつくられたというもの。緑の中に浮かぶ二つの白い像が印象的です。

遠浅の海が特徴的な蛤浜海水浴場

9.蛤浜海水浴場

有川港から車で5分ほどで行ける「蛤浜(はまぐりはま)海水浴場」。
永遠に続くかのような遠浅の海は、まるで絵画のような美しさです。エメラルドグリーンの海が広がる光景は、一度見たら忘れられない抜群の美しさです。
環境省が全国の快適な海水浴場を選んだ「快水浴場百選」のひとつにも選定。
休憩舎、更衣室、シャワー等のサービス設備も整った快適な環境で海水浴が満喫できます。

青砂ヶ浦教会
【写真提供:(一社)長崎県観光連盟】

10.青砂ヶ浦教会

奈摩湾を見下ろす高台に立つ赤いレンガ造りの美しい教会。
現教会は明治43年(1910)建築。新上五島町出身の建築士・鉄川与助の設計によるもので、信徒が総出でレンガを運びあげて完成。2001(平成13年)には国の重要文化財に指定されました。
レンガ造りの外観や、内部のステンドグラスや祭壇が非常に美しいと評判です。
12月から約1カ月間は、青砂ヶ浦天主堂を含む新上五島町の数多くの教会がイルミネーションに包まれます。この教会イルミネーションは、2012(平成24)年に「日本夜景遺産」にも認定されました。信者の人たちによって一つ一つ装飾されており、上五島の冬の風物詩です。

矢堅目の夕日

11.矢堅目の夕日

奈摩湾入口にあり、円錐形の奇岩と複雑な海岸線が美しい。
夏には鮮やかなオレンジ色のオニユリが咲き、展望所から見る雄大な景色や、東シナ海に沈む夕日に感動をおぼえます。 対岸の白草公園から望む、矢堅目の岩越しに沈む夕日は素晴らしく、多くのカメラマンをとりこにしています。

岩屋観音堂の地蔵と蛍の乱舞

12.岩屋観音堂

「岩屋観音堂」 は青方観音岳(標高約160m)の山腹にあり、本尊「聖観音菩薩座像」は室町時代のものとされています。周辺には岩屋の洞窟が2ヶ所あり、それぞれ観音・地蔵の石仏が安置され、参道にも10数基の石仏が安置されています。家内安全・航海安全・大漁・豊作・商売繁盛・合格祈願など多くの参拝者が訪れます。

フェリー太古が入港中の青方港

13.青方港

青方(あおかた)港は、福岡県博多港からのアクセス港(野母商船 青方ターミナル)。
博多港から宇久島、小値賀島を経て到着。キリスト教の伝統ある教会群が残るこの島は、とても魅力的です。
近くには観音岳公園(岩家観音)があり、世界初の洋上石油備蓄基地を望むことができ、野外ステージから見た、東シナ海に沈む夕日は絶景です。

跡次教会から船の往来を望む

14.跡次教会

国道からすぐの山手に見ることができ、緑の中に映える白い外壁が美しい教会。世界初の洋上石油備蓄基地を展望できる高台にあり、青方港を行き交う船など教会からの眺望が美しい。1879(明治12)年、大曽から4人、丸尾から8人の漁師が跡次の納屋に入居したのが信仰の始まりと言われています。現教会は、1984(昭和59)年に建立されました。

水面の教会

15.中の浦教会

中ノ浦教会の正式教会堂名は、童貞(おとめ)聖マリア教会堂。
別名は「水鏡の教会」。水辺に教会が写る一帯の風景は、誰もが心なごむ美しい光景で有名です。
中ノ浦教会のデザインはシンプルで装飾等も無い、真っ白な木造平屋建の教会です。1925(大正14)年に竣工されたようです。

龍観山展望台から見る若松大橋

16.龍観山展望台

龍観山(標高138m)に1973(昭和48)年完成した展望台。西海国立公園・若松瀬戸を一望できるビュースポットです。
全長522mの若松大橋の白、海と空の青、 山々の緑、島々が織り成す複雑な入り江は見事なコントラスト。春先は展望広場に桜の花が咲き、花見やピクニックに訪れる人で賑わいます。

若松港

17.若松港

若松港は、下五島(五島市)の福江港から上五島のアクセス港の1つです。
五島旅客船を利用されると、福江港を出航して、若松港、郷ノ首、土井ノ浦の3つの港に到着しますが、レンタカーかタクシーがないと移動が厳しいです。帰りの港付近のレンターカー会社やタクシー会社に相談されることを推奨します。
また、福江港からは、上五島の奈良尾港まで九州商船のジェットフォイルが運航しています。

桐教会

18.桐教会

現在の教会堂は1958年(昭和33年)に建てられました。コンクリート造りの真っ白な尖塔と背後の赤い屋根が象徴的です。
入り口に設けられた白亜の塔は三つの十字架が設けられています。丘の上に佇むその姿は、若松島との入り江を往来する船の安全を祈るかのようです。

奈良尾神社の大アコウ

19.あこう樹(奈良尾神社)

幅約2mの奈良尾神社参道をまたぐように根がわかれ,人が通り抜けることができる。
樹齢650年超。下をくぐると長生きできるという言い伝えがあります。
「あこう樹」は、高さ25m、幹周り12mで日本一の大きさをほこり、1961(昭和36)年4月27日に国の天然記念物に指定されました。
境内には、銀杏の木もあり12月には、境内が一面黄色いじゅうたんに染まります。

奈良尾港
【写真提供:(一社)長崎県観光連盟】

20.奈良尾港

南北に細長く伸びる上五島・中通島の南玄関口となっている「奈良尾港」。
本土からは長崎港や下五島・福江港(五島市)からのアクセス港となっています。
奈良尾からは、若松港や青方、有川港行のバス便があります。また九州商船の高速船利用の方専用ですが、有川港~奈良尾港の「無料シャトルバス」が運行しています。
「奈良尾」は、昔からイワシの名産地として知られ、西日本随一の大型巻き網漁業の基地として栄えた漁師町です。

※ 本ページ掲載写真の一部は(一社)長崎県観光連盟 の提供です。
※ 教会の写真掲載に当たっては大司教区の許可をいただいています。